私は一人の親として私立中学関係者にここで強く警告したい。このままではやがて親が私立中学を見捨てる時がきっと来る、と。直接的な脅威は生徒数の減少と日本の経済不況である。いくら私立、が良い教育をしようと、肝心の子どもが少なくなったり、私立に通わせるお金がなければ高嶺の花、となる。ここまでは塾も私立もよく知っていることである。しかし、もっと潜在的な崩壊要因が潜んでいる。今の、あまりに馬鹿げた入試競争と、私立中学の教育それ自体のヴィジョンのなさ、ということである。こう書くと、前者はともかく、後者については「えっ!」と驚かれる方も多いのではないか。私立中学は公立中学と違って、はっきりとしたヴィジョンがあっだからこそ親の支持も得られたし、大学進学においてもあれだけ実績を残せるようになったのではないか、という疑問を持たれた方が大部分であろう。しかし、まさにこの種の錯覚こそがやがて私立中学を再び冬の時代へと追い込む危険因子なのである。
(参考)
http://www.ecatalogusa.com/others/fkxsav12889.html