現在、世界のジーンズの総需要は、カラージーンズも含め15億本前後と推定される。旧ソ連、東欧での需要増、日本や中国を含むアジア市場での高い伸びをみると、東西冷戦の終結によって、90年代は世界的規模でジーンズの第二期黄金時代が始まったといえる。日本でのジーンズビジネスは、戦後、在日駐留米軍が放出した中古衣料からスタートした。70年から73年頃までは輸入のデニムに頼ってジーンズが生産された。その後、独自に革新織機、ロープ染色が開発され、日本のデニムの品質は国内だけでなく、海外でも評価され、デニム素材の輸出が本格化するまでに技術開発力が向上していった。こうして70年代前半から日本でも国産ジーンズが次々と登場し、ビジネス的にも急成長して71〜75年には大きなジーンズブームを迎えた。その後、プレイパンツが人気を集めた81年、ペダルプッシャーが登場した83年、ケミカルジーンズが大ブームになった87年、ベーシックジーンズが主流となった89年と、常に話題商品を紹介しながら市場規模を拡大。