施策がリンクして「サンキューノート」に結実している。顧客の「ありがとう」は、販売員のちょっとした配慮、ちょっとした手間を面倒くさがらずに実践していくことで生まれる。試着室に入った顧客の靴を“出船”に揃えておくのは、当然とはいえ、ちょっとした配慮であり、顧客の手荷物を自宅に送って差し上げるのも、ちょっとした気づきである。汚れた靴を磨き、預かったシャツにわざわざアイロンをかけて届けるのにも、少なからず手間を要する。面倒なことではある。まして繁忙時となれば、なおさらのこと。非効率のそしりをまぬがれない。しかし、顧客から感謝されるよりよいサービスというのは元来、非効率の倒面を持ち、効率一辺倒、儲け優先の発想からは生まれてこない。数年前、CS(顧客満足)経営がブームとなり、猫も杓子もそれに取り組んだ感がある。しかし、それで接客サービスはよくなり、顧客満足度は高まったのか。