花粉症になりやすい人、なりにくい人

2011-03-23

同じような住環境で暮らしていても、花粉症になる人、ならない人がいます。家族がそのいい例でしょう。花粉症を発症するには大気汚染やストレスなど、さまざまな要因が絡み合っているため、一概にはいえませんが、やはりアレルギーになりやすい素質(アトピー素因)をもっている人は、花粉症になりやすいといわれています。毎年、花粉と接触することにより、体内でTIgE抗体が大量につくられ、花粉に対して過敏に反応しやすい状態になっているわけです。そして肥満細胞からアレルギー誘発物質が放出され、目や鼻にさまざまな症状が現れるのです。一方、アトピー素因をもたない人は、鼻や目に花粉が入ってきたとしても、もともと無害である花粉に対しては、IgE抗体をつくり出す働きに抑制がきき、IgE抗体をつくりにくいといわれています。しかし、これまで何の症状もなかった人が、ある日突然、花粉症の症状を起こすことがあります。それまでは花粉を無害なものと認識していたのに、毎年のように花粉との接触が繰り返されることにより、ついに許容量の限界を超え、「体に害をおよぼすもの」と判断し、TIgE抗体をつくり始めるのです。IgE抗体がつくられてから花粉症の発症に至るまでの期間は、つくられたIgE抗体の量や侵入してくる花粉の量、さらにはアトピー素因など、さまざまな因子がかかわっています。したがって発症する時期は人によって異なり、それはTIgE抗体の許容量の差にあるといってもいいでしょう。コップにたとえるなら、もともと容量の少ない人は、アレルギーがたまるとすぐにあふれ出してしまいますが、大きなコップならまだまだたまる余地があり、症状には現れません。つまりIgE抗体の許容量の少ない人ほど、早い時期に限界を超え、花粉症を発症。許容量が多ければ、それだけ発症までに時間がかかるというわけです。これまでにアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など、アレルギー性疾患にかかったことのある人は、やはりIgE抗体をつくりやすく、家族にアレルギー疾患の方がいる場合もそうした体質が受け継がれている可能性があります。

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