甲幅二、三センチのズワイガニとか、脱皮して間もない甲羅の柔らかいカニは大小関係なく、一緒に網に入った魚などの漁獲物やゴミに押しつぶされて、全て死んでしまった。思い違いかもしれないが、本来は明日の資源として手を付けてはいけない、小型の力二をゴミと一緒に投棄していることに対する後ろめたさとか、いずれ来るズワイガニの枯渇を危惧してか、投棄ガニの存在すらその実態は表に出てこなかった。しかし、ここ数年来、どうしようもないところまで日本海のズワイガニ資源が貧弱になって、関係者の問で、ズワイガニの海上投棄の問題がやっと検討され始めた。特に、省令で認められたズワイガニの漁期(十一月から翌年三月末)以外でも、投棄ガニによってかなり資源が痛め尽くされているのではないかと云う課題である。