主に丹後各地の家庭で消費されていた神葉(ホンダワラ)という海藻には、ミネラルが豊富で、特にカリウムが多く含まれています。近年、その栄養価の高さが見直され、佃煮として土産物などになっています。へしこは、塩漬けにしたサバを糠に漬け、じっくりと長期間熟成発酵させた伝統の保存食です。舞鶴市吉原や伊根町のへしこが広く知られています。もとは家庭の保存食で、大漁時の魚を漬け込み、魚の少ない時期に食べる知恵で作られたものです。伊根町のへしこは、調味料、保存料、添加物を使わず、米糠と塩で、一年以上漬け込んで熟成させます。京都府一の漁獲量を誇る伊根港。ここで水揚げされたブリを切り身にし、秘伝の白味噌に漬け込んだ伊根ぶりの味噌漬も名産品です。舞鶴市浦入遺跡群(舞鶴市千歳)舞鶴湾入り口の大浦半島西側に位置する小さな入江に面した遺跡群です。発掘調査の結果、縄文時代から平安時代にわたる集落遺構をはじめ、古墳時代の古墳群、奈良時代から平安時代まで続く三十六基の製塩遺構や四十五基の鍛冶遺構などの存在が判明。国内最大・最古級の丸木舟をはじめ、縄文時代の多彩な生活をうかがわせる遺物が数多く出土しました。浦人湾には、長さ三百メートルの砂嘴(釣り針状の砂州)がありましたが、この砂嘴は、縄文前期に海面が最も上昇した時期(縄文海進)に基礎が形成されたことが、発掘調査で分かりました。この砂嘴の付け根から、海進で埋もれた丸木舟(約五千三百年前)が杭や碇石とともに見つかり、縄文時代の舟着き場と判断されました。
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