美容外科には機能的には正常な人が、より美しくなろうと思って訪れる。一重の目を二重にしたい、エラの骨を削って小顔になりたい……、こうしたリクエストにこたえるためには、医師は、皮下組織の構造を隅々まで把握していなければより安全で、より高い技術は提供できない。そして、そこまでの知識と技術を養うためには、形成外科で経験を積むしか方法がないのである。患者の話を少ししよう。ヒアルロン酸を注射して眉間のシワを埋めたあと、ボトックスを打ったので、彼女の額の筋肉は動きが鈍くなった。つまり、怒った表情がつくれない。眉間のシワが消えて、神経質そうに見えていた顔が明るい印象に変わった彼女は、仕事場での人間関係もスムーズにいくようになったという。若返りという目的で受けたプチ整形が、意外な効果を発揮した好例だろう。