「肩こりもよくなって、見た目も若返ってキレイになれるなら、一石二鳥だわね。先生、ぜひ手術してください!」。Mさんはやる気満々だが、まだ説明が残っている。美容整形は健康保険の適用外なので、大概のクリニックは自由診療で、保険医の認定を受けていない。そういうところで眼瞼下垂の手術を受けると、二五万円近くかかってしまう。ちなみに保険医かどうかは、クリニックの外の看板を見るとわかる。保険医なら「各種健康保険取り扱い」などと書かれているのが普通だ。費用は約五万〜六万円。Mさんはそれを聞いて喜んだ。「ただ、あなたが望むような埋没法で二重にはできないんです」「あら、どーしてですか?」「あなたの場合は、もともと脂肪が多い。こういう人が埋没法で二重にすると、筋肉を留めている糸が外れやすい。ですから、切開法といって、まず上まぶたの皮膚にメスを入れて、脂肪を少し取り除き、さらにたるんでしまった余分な皮膚も取らなくちゃいけない。これは切開法という二重手術です」。