年齢、性別、体型、障害に関係なく、あらゆる人が使いやすく、誰もが公平に利用できる生活用品や環境、情報……。90年代のアメリカ、ノースカロライナ州立大学教授のロナルド・メイス氏が提唱したユニバーサルデザインは、ようやく日本でも浸透してきた。バリアフリーと混同したとらえ方もまだ目立つが、バリアフリーが障害者や高齢者が利用しやすい仕様が前提なのに対して、ユニバーサルデザインはよリ普遍的な使いやすさを追求している。障害者にも高齢者にも、そうでない人にも利用しやすいデザインなのである。日本では、90年代半ばに、車や家電メーカーがユニバーサルデザインの考え方を採用したのを皮切りに、マンションや公共施設、文具や靴、時計の分野にもユニバーサルデザイン商品が広がった。