グリーンランドに住んでいる少数民族のイヌイットは、もともと血栓症の少ない民族です。しかし、デンマークへ移住したイヌイッ卜には血栓症が増えています。それは、デンマークへ移って魚を食べる習慣がなくなってしまったからです。茨城県北茨城市の大津港では、冬のほうが血栓症の発病率が少ないそうです。脳血栓や心筋梗塞は、寒さによって血管が収縮する冬にふえる病気ですが、大津港の冬場はマイワシの収穫期で、油ののったマイワシの収穫高が著しくふえます。逆に、マイワシの収穫高が減少する三月には、大津町では反対に血栓症がふえる傾向にあるそうです。つまり、イワシには血栓症を防ぐという重要な働きがあるのです。イワシだけでなく、カツオ、有名な鹿児島のキビナゴなどの青魚には、みな同じ効果があります。青魚には、血栓を防ぎ、動脈硬化や心筋梗塞を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれているからです。それに、魚類に含まれているビタミンA、D、Eには、老化や動脈硬化の予防・防止、ボケやがんの予防効果もあるとされています。さらに、前にもお話したように、青魚にはむし歯を抑えたり、むし歯におかされない丈夫な歯を作るフッ素、そしてカルシウムも豊富に含まれています。歯にとっても体にとても、なかなかありかたい食材だと思いませんか?