忘れてならないのが、社風によって形づくられた。約束事だ。この約束事も企業の○○○のルールで、これには、企業ごとに無数の独自なものがある。先の社内規則、組織、実務知識などのルールと違って、この約束事には、いわば“企業色”とでも呼べる色があって、このひとつひとつを在籍社員から学びとっていくごとに、中途採用者も、その企業にふさわしい色に染めあかっていくようになる。たとえばある会社では、次のような約束事がある。(1)営業マンは、外に出たら、必ず二時間ごとに会社に電話をする。今どこにいるかを報告し、重要な仕事上の電話が入っていないかを確認する。(2)新入社員は、入社後一年間は始業三十分前に出社し、朝の清掃をする。中途入社者もこれに準じる。(3)昼食時には、各課ごとに交替で必ずひとり電話番を置くなど。不文律とはいえ、これも中途採用者が一日も早く覚え込まなければならないルールだ。中途採用者は、このルールに対しては、あくまでも謙虚な気持ちで覚え込むのに専念する態度が必要だ。それがよそものではなく、社員と認められる早道でもある。
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